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ベンチプレスは胸まで下げなくていい理由を説明します!

ご覧の皆様こんにちは!

 

北九州市小倉南区のパーソナルジム「イマナミジム」トレーナーの今浪勉です!

 

今回のブログは、ベンチプレスを行う際にバーベルを胸につけなくても良い理由についてお話します。

 

ベンチプレスは、ベンチに寝た状態でバーベルなどの重りを持ち上げ主に大胸筋(胸の筋肉)や上腕三頭筋(二の腕の筋肉)を刺激するトレーニングです。

ベンチプレスを行う男性
大胸筋と上腕三頭筋のイラスト

ベンチプレスを行う際によく話題になるのが「バーベルを胸につく所まで下ろした方が良いのか?胸につけなくてもいいのか?」という事ですが、私はベーベルを胸につけなくても良いと考えています。

 

これは、胸につく所までバーベルを下す事が悪いというわけではなく、必ずしも胸につく所まで下ろす必要はないという考え方です。

 

ベンチプレスでバーベルを胸につけなくても良い理由の1つが1人1人の体形の違いです。

 

例えば、前腕(肘から手首まで)が通常よりも長い人がベンチプレスでバーベルを胸につける為には、通常よりも肩の関節を背中側に大きく動かす必要があります。

 

下のイラストはベンチプレスを行っている人を頭側から見たイラストですが、バーベルを下す高さが同じ場合、前腕が長い方と通常の方では前腕が長い方の方が、肩の関節を背中側に大きく動かしているのがわかります。

 

肩の関節をこの方向に無理に大きく動かし過ぎると肩を痛める事もあるので注意が必要です。

前腕の長さを比較するイラスト

また、胸郭(胸板)が薄い方の場合もバーベルを胸につけるには通常よりも肩の関節を背中側に大きく動かす必要があり、この場合も無理に胸までバーベルを下すと肩への負担が大きくなってしまいます。

胸郭の比較

さらに、前腕が長く胸郭が薄いという特徴を両方持っている方の場合は、より肩の関節の背中側への動きが大きくなる為、特に注意が必要です。

胸郭と前腕の両方の比較

また、体形の違いだけでなくベンチプレスを行う際の手幅(握る幅)や背中の反り方などフォームによっても関節の動きなどに違いが生まれます。

 

ベンチプレスを行う際の手幅が狭い場合はバーベルの移動距離が長くなり、肩の関節の動きも大きくなります。

反対に手幅が広い場合はバーベルの移動距離が短くなり、肩の関節の動きも小さくなります。

手幅が狭いベンチプレス
手幅が広いベンチプレス

手幅と同様に、ベンチプレスを行う際の背中の反らせ方によっても違いがあります。

 

ベンチプレスを行う際は、より効率よく大胸筋を使う為、背中を反らせて行う事がありますが、基本的には背中の反りが多きれば大きいほど、胸につけるまでのバーベルの移動距離は短くなり肩の関節の動きも小さくなります。

背中を反らないベンチプレス
背中を反らせるベンチプレス

このように一見「バーベルを胸につける」という同じ基準でトレーニングをしているように見えても、実際は体形やフォームなどの違いにより、関節の動く幅や関節にかかる負担が大きく違ってくるので、ベンチプレスを行う際は必ずしもバーベルを胸につける必要はありません。

 

ベンチプレスでバーベルを胸につけるのが悪い、というわけではないので胸郭(胸板)が厚い方など、バーベルを胸につけやすい方の場合は、胸にバーベルをつける形でベンチプレスを行っても良いと思いますが

 

ベンチプレスでバーベルを胸につけると肩や肘に強いストレッチ感(伸びる感じ)を感じる場合や関節の負担を感じる場合には、無理にバーベルを胸まで下ろさずにベンチプレスを行う事をおススメ致します。

 

というわけでベンチプレスでバーベルを胸まで下ろさなくてもいい理由についてのお話でした!

 

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ではでは、本日はこの辺で失礼致しマッスル!\(^o^)/