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燃えた脂肪はどこへ行く?脂肪燃焼の仕組みを説明します!

脂肪燃焼の仕組みイラスト

ご覧の皆様こんにちは!

 

北九州市小倉南区のパーソナルジム「イマナミジム」トレーナーの今浪勉です!

 

今回のブログは、体脂肪が燃焼する際に実際に体内でどのような事が起き、燃焼された体脂肪は最終的にどうなるのか?についてお伝えします。

 

結論から言うと燃焼された体脂肪は様々なホルモンや酵素などの影響を受けながら、いくつかの段階を経て水と二酸化炭素とATP(エネルギー源)になるのですが、この説明ではピンと来ないと思うので順を追って説明します。

 

今回のブログは生理学的な内容もお伝えするので聞き慣れない言葉も出てくると思いますが、なるべく分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

まず、私たちの肌の下にある皮下脂肪やお腹周りの内臓脂肪など、体内に蓄えられている体脂肪の多くは、脂肪細胞という細胞の中にTG(トリアシルグリセロール)という形で蓄えられています。

 

この TG (トリアシルグリセロール)はグリセロールという物質と脂肪酸という物質がくっついた状態の物です。

トリアシルグリセロールの説明イラスト

私たちが運動を行ったり空腹になるとアドレナリンやグルカゴンといったホルモンが体内で分泌され、これらのホルモンが分泌されるとホルモン感受性リパーゼという酵素が活性化します。

 

このホルモン感受性リパーゼという酵素の働きによってTG(トリアシルグリセロール)がグリセロールと脂肪酸に分解される事で脂肪燃焼がスタートします。

ホルモン感受性リパーゼの説明イラスト

TG(トリアシルグリセロール)が分解されてできたグリセロールは、細胞の中で起こっている解糖系という働きに取り込まれピルビン酸という物質に変わります。

 

このピルビン酸は酸素がない状態では乳酸に変換されますが

ピルビン酸の説明イラスト

酸素が供給される場合は細胞の中にあるミトコンドリアという器官に取り込まれ、アセチルCoAという物質に変換された後、クエン酸回路(TCA回路)に入ります。

ミトコンアドリアの説明イラスト

クエン酸回路に取り込まれたアセチルCoAは、オキサロ酢酸と結合してクエン酸となり、いくつかの段階を経て最終的に二酸化炭素と水とATPというエネルギー源に変わります。

クエン酸回路の説明イラスト

こうしてできた二酸化炭素は呼吸により排出され、水は体内で使われたり汗や尿などで排出され、ATPは全身の細胞で体を動かす為のエネルギー源として消費されます。

 

一方、TG(トリアシルグリセロール)から作られた脂肪酸は、アシルCoAシンテターゼという酵素によって分解され、アシルCoAという物質になり、アシルCoAはカルニチンという物質と結合しミトコンドリア内に入った後、アセチルCoAに変わります。

 

この脂肪酸から作られたアセチルCoAも、グリセロールから作られたアセチルCoAと同様に、クエン酸回路でオキサロ酢酸と結合してクエン酸となり、いくつかの段階を経て最終的に二酸化炭素と水とATPに変わります。

カルニチンの説明イラスト

つまり、脂肪燃焼というのは体脂肪(TG)がホルモンや酵素などの影響を受けながら形を変える事を言い、燃焼された脂肪は最終的に水と二酸化炭素とATPになり、体から無くなるという事です。

 

途中に出てくる酵素の名前など細かい部分を覚える必要はありませんが、燃焼された脂肪は最終的に水と二酸化炭素とATPになる、という事だけでもを覚えて頂けると怪しいダイエット商品などに騙されずに済むので、ぜひ覚えて頂ければと思います。

 

というわけで、脂肪燃焼で燃えた脂肪はどこへ行くのか?脂肪燃焼の仕組みについてのお話でした!

 

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ではでは、本日はこの辺で失礼致しマッスル!\(^o^)/